ITパスポート試験 勉強法|独学合格の王道ルート【2025年最新版】

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この記事では、資格学校講師の副業もしている私が、自身の受験経験を含めて「独学で合格できるITパスポート試験の王道勉強法」をご紹介します。

文系・知識ゼロの状態から、旧制度の「初級システムアドミニストレータ」合格を皮切りに、情報処理技術者試験の最上位まで取得。その実体験をもとに、教材の選び方、勉強の進め方、落とし穴まで詳しく解説します。

初級システムアドミニストレータとは?|ITパスポートとの違いと情報処理技術者試験の変遷

私がIT系資格を最初に取得したのは「初級システムアドミニストレータ(通称:初級シスアド)」でした。これは現在のITパスポートの前身とも言える国家資格です。試験範囲は現在のITパスポートよりもやや広く、ビジネス実務に寄った内容が多かった印象があります。

「資格なんて自分には無縁」と思っていた私が、先輩の何気ないひとことから試験にチャレンジし、知識ゼロ・文系出身・独学という条件で合格できたことは、今振り返っても人生の転機でした。

情報処理技術者試験|旧制度から現行までの変遷

旧制度から現行に至るまでの情報処理技術者試験の試験区分は次のような変遷となっています。

情報処理技術者試験の試験制度の変遷|出典:IPA(情報処理推進機構)

この図を見ればわかる通り、「初級シスアド」は情報処理試験の「入口」として、一般的なITユーザーに向けたものでした。

そこから私は、さらに専門性の高い次の資格へステップアップしました:

  • 情報セキュリティアドミニストレータ試験:セキュリティの基本原理から実務対応まで問われる専門試験。情報セキュリティスペシャリスト試験に統合された後、現在は、情報処理安全確保支援士に後継されています。
  • 上級システムアドミニストレータ試験:「利用者側において、業務の中でどのように情報技術を活用すべきかについて判断するために必要な知識・技能をもち、情報化リーダーとして業務改革・改善を推進する者」と定義されていました。情報処理技術者の旧試験区分では、当時の高度情報処理技術者で最高のレベル5の区分の一つ。現在は廃止されており、システムアナリストと統合されたITストラテジストとなっています。
  • システム監査技術者試験:情報システムの信頼性や統制、監査について問う、IT統制分野で最難関とも言える試験。

いずれも完全独学で合格しました。これは誇張ではなく、正しく教材を選び、継続して取り組めば、誰でも目指せるものだと信じています。

【現在】情報処理技術者試験の体系図

制度改定により試験区分が整理され、2025年4月現在は下記のようになっています。

現行の試験制度(平成29年度春期から)|IPA(情報処理推進機構)

ITパスポート試験は、今も昔も変わらず「IT知識の入口・登竜門」として位置づけられています。初級シスアドからスタートした私にとっても、その立ち位置は変わりません。ITパスポートは、誰でも挑戦でき、誰でも成長のきっかけを得られる資格です。

ITパスポート 合格への勉強法|独学でも受かる3ステップ

「結局、どうやって勉強すればいいの?」という声に答えるべく、ここからは実践的な3ステップの勉強法をご紹介します。

ステップ1:テキストで基礎をつかむ【おすすめ教材紹介】

初心者は、図解や用語の丁寧な解説がある書籍を選びましょう。

令和7年 ITパスポート合格教本(技術評論社) → 初心者にも読みやすく、図が豊富でスムーズに理解できる構成。

初学者にありがちなのが「一字一句を完璧に覚えようとして挫折する」こと。私は最初、意味不明なカタカナ語に圧倒されました。「DRAM?プロトコル?SSL?なにそれ?」という状態でした。

でも大丈夫。大切なのは、まず全体像をつかむこと。完璧を目指さず、「なんとなくわかる」感覚をつかむことが第一歩です。

ステップ2:問題集で演習→知識定着

令和7年 ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集(技術評論社) → 過去問題集のため本試験のレベルや傾向を体感しながら演習。解説も充実。

問題を解く中で、「あ、この用語、前に出てきたな」と知識が繋がっていく感覚が出てきます。この感覚を得るには、やみくもに新しい教材を買い足すのではなく、一冊を何周も繰り返すことが重要です。

「テキストと問題集は浮気禁止」です。どれだけ良い本でも、1回読んで終わりでは効果が薄いのです。

ステップ3:ITパスポート公開問題で総仕上げ

IPA公式サイトなどで無料公開されている公開問題を活用しましょう。

スマホ対応で、通勤中や休憩時間にも取り組めます。この公式サイトを使って「問題慣れ」することもおすすめです。

ITパスポート 勉強時間とスケジュール|短期集中と毎日コツコツ、どちらが合う?

合格までの目安時間は100〜180時間程度と言われています。幅があるのは、個々人の知識レベルによるためです。知識のある人は100時間もかからずに合格することでしょう。

【習慣型】コツコツ勉強タイプ

  • 平日1時間:通勤中や昼休みに過去問を解く
  • 週末2時間:問題集を集中演習+復習

忙しい社会人にとっては、いかに「生活の中に勉強時間を埋め込むか」がポイントです。習慣化できれば、学習は自然と前に進んでいきます。 

【効果的】短期集中型のすすめ

一方で、「短期集中」で一気に合格を狙うスタイルも非常におすすめです。たとえば、

  • 1日3時間×4週間
  • 週末✕5時間×8回

といった学習パターンで、1ヶ月以内の合格も十分に狙えます。

短期間学習のメリット

  • モチベーションが保ちやすい(ダレにくい)
  • 忘れる前に一気に詰め込める
  • 「受かった!」という達成感が早く得られる
  • 成功体験が次のステップアップの弾みに

ITパスポート試験はCBT方式(全国のテストセンターで随時実施)なので、自分で試験日を選べます。ただし、この「いつでも受けられる」ことが落とし穴でもあります。

試験日が決まっていないと、つい先延ばしになりがち

だからこそ「試験日を先に決めてしまう」「2週間後に予約して、そこをゴールにする」という逆算型のスケジュールが効果的です。

短期間学習の注意点(デメリット)

  • 仕事や家事が忙しい時期は両立が大変
  • 一気に詰め込む分、復習の工夫が必要
  • モチベーションが下がると失速しやすい

短期間学習は「気合いと集中力」が求められますが、逆にそれが合う方も多いです。特に、最初の資格取得で弾みをつけたい方にはおすすめです。

よくある失敗例と注意点|教材を増やしすぎない

「このYouTubeも良さそう」「あの参考書も気になる」——気持ちはわかります。私も当時、同じように迷いました。

しかし実際、合格者ほどシンプルな方法を貫いています。

教材はテキスト1冊・過去問題集1冊のみで十分

情報を増やすほど、思考が散らばり、手が止まります。選ぶべきは「情報量」ではなく、「定着率」です。

ITパスポート 勉強法の結論|シンプル・反復・継続

  • 繰り返しがすべて
  • 王道こそ最短ルート
  • 毎日少しでも取り組む
  • 短期集中なら、達成感と勢いが得られる

この4つが、私が旧制度から最上位試験まで通じて得た結論です。

現在では、私自身がITパスポートの答練作成やテキスト監修にも携わる立場になりました。「なんとなく」で始めた初級シスアド。その経験が、今では資格学校講師にも活かされています。

まとめ|あなたの「最初の一歩」がキャリアを変える

ITパスポートは、資格取得の第一歩として非常に価値があります。

  • 文系でもOK
  • 独学でもOK
  • 忙しくてもスキマ時間でOK
  • 短期集中で一気に合格もOK

最初のテキストを手に取ったその日から、未来は動き出します。

どうか、あなたの「最初の一歩」を大切にしてください。

ITパスポート試験|おすすめの教材はこちら!

私が使用したおすすめの教材です。

テキスト:ITパスポート 合格教本(技術評論社)

問題集 :ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集(技術評論社)

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